20150130

A priori.



 年が明け2月も目前となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?私は年明けとともに身の周りの景色が急に変わり、とても学校どころではありませんでした。借り家がいよいよマーケットへ出されたり、仕事環境も変わったりで、とにかく毎日忙しないです。

 さて、個人的なお知らせになりますが、いよいよ今春からFeldenkrais Teacherとしてグループレッスン:Awareness through Movementを教えることが許されます(わーい、ドンドン♪)。なので近々、emailなりfacebookなりでクラスのお知らせをしますので、どうぞ私自身の勉強のためにも参加していただけたらとても嬉しいです。また、個人レッスン:Functional Integrationのほうの練習も積極的にしてゆきたいので、どなたかボランティアしてくださる方、ご興味が有りましたらぜひメッセージ下さい。

 トレーニングのほうは3年目を目前にして(いつのまに?)、最近はほぼ確定的になっている考えがわたしの中で一つあります。それは、原因と結果(Cause and Effect)の関係性なんだけれども。とにかく人の体に触れれば触れるほど、学べば学ぶほど、ある事とある事を結ぶ線は見えるか見えないかのとても曖昧な線で繋がっているということにほぼ間違いないかなと思えてきました。

 人間の体は現代の医学で分かっている限り、おおよそ200本の骨と、600個の筋肉で構成されています。なので、例えば体のどこどこが痛いだとか、並びにその人の身体の不調、動き方の癖や姿勢なんかは、とても複雑で計り知れない要因が絡み合って表に出てきているということを日々の学習の中でいつも目の当たりにします。そして言うまでもなく、私たち一人一人の体は全く違うのだから、「何かのせいで何かが起きてる」という考えはとても安易であるし、正直原因を突き止める必要さえあるのかな?というところが私の今の着地点です。

 確かにAとB両者の間に関係性はあるのだけど、AからBに辿り着くまでの道のりはとても複雑なドミノのようで、もはや「幻想」にも近い。そしてそれは身体というレベルでなくても、例えば私達の日々の生活で身に起こるいろいろ出来事や、世の中で起きているあんなことやこんなことだって、同じ事が言えるのかもとも思い、不思議な安堵感と少々楽観的な気持ちで2015年をスタートさせたところです。

 今年もどうぞよろしく。