勉強しているボディワークにしたって同じことかもしれません。私はフェルデンクライスメソッドの哲学に惚れ込んで、もちろん誇りをもってそれを学び、人に教えるつもりでいるけれど、それだけを過信することはやめようって思うようにしています。プラスなんたってここサンフランシスコベイエリア(代替医療のメッカ)に住んでいるのだから、いわゆる” ◯ ◯(insert your name here) メソッド"と名付けられているものは、わりと積極的にありとあらゆるものを経験するよう心がけているつもりです。
もう先月の話になりますが、友人のMaricoちゃんにポラリティセラピーをしてもらいました。初めてのポラリティーセラピー体験。私の体に触れているときに、彼女が「すいほちゃん、自分の体に注意がいきすぎているみたい、体の外(スペース)との係わり合いにも目を向けるといいよ」とアドバイスを頂いたのですが、その言葉がとてもいい意味でショックだったんです。そしてスペースの話が出た時に、ダンスがとても上手な彼女らしい素敵な言葉かけだなとも思いました。Mariちゃんはたぶん何も意図していないのかもしれないけれど、私的にフェルデンクライスやり過ぎ注意勧告をもらった感じでした。自分の体への意識を高めるボディワークをやりすぎて、一番近い周りが見えなくなるという本末転倒事件。自分の事ながらとても笑えてきます。
というわけで、日々の自分の思考様式からいったん外に出る作業というのはとても大切なような気がしています。最近は「ぶれない」とかいうキーワードに少々恥ずかしさを覚える年齢にもなってきましたし。もちろん生きてく上で何かしらの信念を持つ事は大事だと思うけれど、その信念のために躊躇なく変われる人に私はとても憧れています。